設置する条件
日射量(発電量)と補助金に使います。市区は政令市と東京23区だけ選べます。
メーカー別の価格を示す公的な統計はないため、判定の基準は変えません。注意点の表示にだけ使います。
使える可能性がある補助金
金額は条件を満たした場合の見込みです。国・都道府県・市区町村の補助を一緒に使えるかは制度ごとに違うため、チェックを外すと合計から除けます。
何年で元が取れるか
1年目15年目30年目
円/kWh
初期値は大手電力の家庭向け単価の10年平均(税込)。電気代の明細の「電力量料金÷使用量」に変えると、手元の条件に近づきます。
見積もりで確かめたいこと
- パネルの型番・枚数と、合計の容量(kW)が書いてあるか。1kWあたりの金額が出せないと比べられません。
- 蓄電池は「定格容量」と「実効容量(実際に使える量)」のどちらでkWhを書いているか。
- パワーコンディショナ(パワコン)の型番と保証の年数。パワコンは20年のあいだに1回の交換(38万円前後)が見込まれます。
- 足場・屋根の補強・電気工事・電力会社への申請の費用が、本体の中に入っているか別か。
- 補助金の申請を誰がするか。予算に達すると締め切られ、受け取れないこともあります。
- 「月々の電気代でローンが払える」という説明は、売電の単価が5年目から下がる(24円→8.3円)ことを入れているか。
訪問販売で契約したとき
- 訪問販売や電話勧誘で結んだ契約は、書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフ(無条件の解約)ができます。
- 国民生活センターには、太陽光パネルの「無料点検」から洗浄やコーティングの契約に進む相談が、2021年度の90件から2024年度は613件に増えたと報告されています。家庭用蓄電池の勧誘の相談も2020年度に1,314件ありました。
- 迷ったら消費者ホットライン188(いやや)で、近くの消費生活センターにつながります。
計算のしかた
相場と判定の物差し
- 太陽光は、国の調達価格等算定委員会が2026年2月にまとめた、2025年に設置された住宅用(10kW未満)の実績を使っています。新築と同時は中央値29.4万円/kW、後付けは平均30.1万円/kW(後付けは中央値の公表がないため平均)。いずれも税抜で、税込に直して表示しています。
- 「安め」は、同じ資料で安い方から30%の水準(25.6万円/kW)以下。後付けは新築との平均の比を掛けて26.6万円/kWにしています。「高め」は中心の1.25倍を超えたとき、「大幅に高い」は1.6倍を超えたときです。1.25倍は資料の図で後付けの高い方から25%の線が来る位置、1.6倍は設定値です。
- 新築の平均28.9万円/kWの内訳は、パネル13.5万・パワコン5.3万・架台3.2万・工事費8.5万・その他0.2万、値引き1.7万円です。
- 蓄電池は、資源エネルギー庁の検討会(2025年3月)の2023年度の値です。国の補助を使った導入の実績が設備11.1万+工事1.0万=12.1万円/kWh、補助を使わない場合の標準が設備15〜20万+工事2万円/kWh。12.1万円以下を「安め」、22万円までを「標準」、その1.25倍(27.5万円)を超えたら「大幅に高い」としています。5kWh未満は1kWhあたりが割高になるため、どれも1.3倍にしています。値は2年前のもので、いまは少し下がっている可能性があります。
- 総額だけを入れた場合は、太陽光と蓄電池の相場を足した額と比べます。内訳を入れると、それぞれを別に判定します。
- 屋根の補強・葺き替え・足場などは国の単価に含まれないため、判定から外しています。
発電量と回収年数
- 年間の発電量=容量(kW)×8,760時間×14.1%×都道府県の係数。14.1%は住宅用の設備利用率の2025年の平均(同じ委員会の資料)。係数は、気象庁の平年値(1991〜2020年)にある各県の気象台の全天日射量を、47都道府県の平均で割った値です。日射を観測していない県は、同じ県の別の気象台か、近い県の値を使っています。
- 発電のうち家で使う割合は35%(資料の余剰売電の平均64.8%から)。残りは売電し、1〜4年目は24円、5〜10年目は8.3円、11年目からは9.5円/kWh(2025年12月時点の買取メニューの中央値)で計算します。2026年度に認定を受ける場合の価格です。
- 蓄電池があると、容量の8割を毎日、売電から家で使う分に回せるとしています(余った電気が足りる日の上限あり)。この8割は設定値です。蓄電池の交換費用は入れていません。
- 費用として、15年目にパワコンの交換38.4万円、4年ごとに点検3.8万円を入れています(太陽光発電協会の聞き取り)。パネルの劣化・電気代の値上がり・ローンの金利は入れていません。
出典:
調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」(2026年2月)/
定置用蓄電システム普及拡大検討会 2024年度とりまとめ/
気象庁 過去の気象データ(平年値・全天日射量)/
国民生活センター(太陽光発電の点検商法)/
補助金は各制度の公式ページ(一覧のリンク先)。政府の資料・統計は政府標準利用規約に沿って加工して使っています。