再選を果たした斎藤元彦兵庫県知事がおよそ2カ月ぶりに登庁しました。就任会見で強調したのは「感謝と謙虚」です。「丁寧に県政運営をしていく」と語りました。
■斎藤知事「ワンチームで」就任会見
大勢の支持者が、拍手や歓声で斎藤知事を出迎えました。
たった一人で県庁を去った9月27日から53日。数々の疑惑で地に落ちた境遇は、選挙戦を通じて一変しました。
斎藤県政の第2幕が始まります。重要なのは、混乱した県政の立て直しです。斎藤知事は、不信任決議を突きつけた県議会と今後どう向き合っていくのでしょうか。
斎藤知事
「何よりも大事なのが、職員の皆さんや県議会との対話を通じたコミュニケーション。そういうことによって、県政を前に進めていく。仕事を通じてワンチームでやっていくことが大事」
「多くの皆さんのご支援、民意を得た。それを踏まえて、感謝の気持ちと謙虚な心をもう一度抱いて、丁寧に県政運営をしていく」
■不信任可決した県議会は?
「対話」「コミュニケーション」「謙虚」などの言葉を何度も繰り返した斎藤知事。県議会は…。
ひょうご県民連合 上野英一幹事長
「(斎藤知事は)今後はもっと議会とは丁寧にとか、職員との信頼関係の再構築とか言っていたが、それが可能なのかと思う。県政は停滞するんじゃないか」
公明兵庫県議団 越田浩矢幹事長
「『反省すべきは反省する』と言っているのでどういうふうに変わっていくのか見守りたい」
■ライバル支持の市長 斎藤氏再選で「ノーサイド」
もう一つ、斎藤知事が向き合わねばならないのが、投開票3日前、斎藤氏の対抗候補である稲村氏を支持すると異例の表明をした兵庫県内の市長22人です。ぎくしゃくした関係をどうしていくのでしょうか。
そんななか、稲村候補の支持に名を連ねた伊丹市の藤原保幸市長や宝塚市の山崎市長ら数人が投開票日の夜、当確が出た斎藤氏の事務所を訪問し、祝意を伝えたことが波紋を広げています。
そこに居合わせた、斎藤氏を支援していた市議は次のように話します。
斎藤氏を支援
伊丹市 花田康次郎市議
「斎藤事務所に来られたので 他の方も驚いた。『あれ、いるぞいるぞ』みたいな。『何しに来たんや』『稲村事務所は向こうだぞ』と皆さん言っていたので、ちょっとつらいだろうなと」
不支持から一転、斎藤事務所へ電撃訪問したことを「手のひら返し」だと、批判の声が上がった伊丹市長。真意を聞くと次のように述べました。
伊丹市 藤原市長
「『手のひら返しでけしからん』という批判の声をいただいているようだが、伊丹市は兵庫県の一部ですから。新しく知事となる斎藤さんと連携してやっていきたいという思いは当然ある。斎藤さんを応援している人からすれば、他の候補を応援していたのに『けしからん』ということなのだろうが、要は選挙が終わればノーサイド。県政と市政、同じ行政を進める立場で連携してやっていこうと」
22市長の一人で、兵庫県市長会の会長を務める酒井氏も次のようにコメントしています。
兵庫県市長会 会長
酒井隆明丹波篠山市長
「今後のことを考えると、新しい人による新しい県政がより望ましいと考えたもので、斎藤さんを『否定』したものではありません。知事とそれぞれの市長との立場を話し合いながら連携していければと思います」
(「グッド!モーニング」2024年11月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp